mahali kipendwa-アフリカに魅了されて

ひたすらアフリカのことを。あせらず、くさらず、全力で。

アフリカでどうしても働きたい。自身の決意を込めて。

こんばんは。@africa_iiyoです。

 

過去の記事はこちら↓

 

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アフリカでビジネスをしたいと思ったきっかけ

アフリカでビジネスをしたいと思ったきっかけは、貧困や紛争など問題が山積みで、どの分野を中心に勉強するかやはり開発援助の立場から考えるべきなのかと情報収集をしていた時のこと。アフリカでは人口爆発が起きていて、希望の大陸、ラストフロンティアとして注目されており、新たなビジネスが続々と登場し大企業だけではなく多くのスタートアップも増加しているそうです。

 

これだ。。。!アフリカ×ビジネスだ!その時のワクワク、高揚感といったらたまりません。(下の本もおすすめです。)

援助じゃアフリカは発展しない [ ダンビサ・モヨ ]

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アフリカ 動きだす9億人市場【電子書籍】[ ヴィジャイ・マハジャン ]

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可能性あふれる大陸

 あれから一年。ベナンで見た貧困、スラム、先進国と途上国の格差。アフリカの魅力にどんどん引き込まれていく一方であの衝撃は忘れられず、私の国際協力を考えるようになった原点ともなっています。

 

M-PESA革命、Ziplineのドローンによる血液輸送。Tech系だって進化を遂げています。

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アフリカに関わり続けることができれば、"やりがい"出会ったりはおそらくは得られるんだと思います。

 

 

ビジネスで何を実現したいのか

 

じゃあ、自分はアフリカでビジネスをすることで、何を実現したいのか。

www.confrontworld.org

 

 

「不条理の無い世界の実現=生活と権利が保障され、誰もが自分で未来を決められる社会の実現」

 

 

コンフロントのビジョンにも掲げられているこのビジョンは本当に重要だと思います。ビジネスを通じて社会が、その社会にいる人々に影響を与えられるなら、貢献できるなら。そこに関わる意味はあるんじゃないかな、と思います。

   

長々とわかりにくい文章失礼しました。まだまだ頑張ります!

 

*追記:アフリカビジネスをもっと知りたい方へ

 

こっちもおすすめ。

・アフリカビジネスパートナーズ

最新のアフリカビジネス情報を載せてくれています。

abp.co.jp

 

・金城拓真さん

アフリカビジネス界で最も有名な一人ではないでしょうか。

今、猛スピードで読み進めていますが本当に"ビジネスのやり方"が書かれているので大変面白いです。必見です!

「世界」で働く。 アフリカで起業し、50社を経営する僕が大切にしてい [ 金城拓真 ]

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むらかみ

 

 

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コンゴ民主共和国における性暴力-女性に向けられたテロリズム-

 

こんにちは。@africa_iiyoです。デニ・ムクウェゲ医師(61)の映画「女を修理する男」がDVD化することを記念した上映会を実施するというニュースが入ってきました。今回はコンゴの性暴力に関して少し調べて見ました。

 

過去の記事はこちら↓

 

africaiiyo.hatenablog.com

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www.cinemo.info

 

なぜ性暴力を行うのか

武装勢力はなぜコンゴにおいて、女性たちに性暴力を行うのか。

 

www.newsweekjapan.jp

 

記事によると、コンゴのような紛争地における組織的性暴力は「戦争の武器」と呼ばれ、費用がかからないことも性暴力が広まる一因だとされています。彼らが性暴力を実施する目的は以下の3つです。

 

①鉱山採掘現場の周辺地域で性暴力を振るうことで、住民に恐怖心を植え付けコミュニティを弱体化。

 

②女性に性暴力を振るうことで不名誉や恥を与え、武装勢力に立ち向かう気力を失わせる。また、農業や商業などもともと従事していた産業を破綻させ、女性たちは鉱山現場ではたららかざるを得なくなる。

 

③性暴力を受けた女性に子供を産めなくさせ、長期的な人口減少に繋げ、コミュニティを弱体化させる。

(記事より引用)

 

この記事でいかに性暴力がひどいのか、ひしひしと伝わってきます。同時に、性暴力を受けてもなお、強く逞しく生きようとする女性の話も紹介されています。

www.huffingtonpost.jp

 

豊かな資源が関係する紛争は私たちの生活の元に成り立つ

 

これらの武装勢力が活動を続けるのも、今後の豊かな資源が存在するからに他なりません。彼らが争っているのは、紛争4鉱物(スズ、タングステンタンタル、金)であり、この資源を巡り、カビラ政権、多国籍企業、国連、反政府武装勢力等、様々なアクターの利害が絡み合います。

 

残念ながら、その資源の恩恵を最も享受していると言っていいのが私たち先進国の人間でしょう。まずは紛争と資源と私たちのつながりを始めることから。

 

是非「女を修理する男」を見て欲しい。

読んでくださりありがとうございました。

日本で購入できるアフリカブランドまとめ。

 

@africa_iiyoです。今回は日本で購入できるアフリカブランドの商品をまとめて見ました。

 

過去の記事はこちら↓

 

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RICCI EVERYDAY、Alizeti、andu amet、CLOUDY、SOLOLA、Alazi Dream Project、

MAKI&Mpho、アフリカンテーブル、SunBeam、、あなたは何個知っていますか?

 

 

  • RICCI EVERYDAY

www.riccieveryday.com

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ウガンダ発のファッションブランド。代表の仲本千津さんは『日本イノベーター大賞2017』を受賞されました。経営者としても注目するべき人の一人です。

prtimes.jp

  • Alizeti

Alizetiとはスワヒリ語でひまわりという意味だそうで、こちらはルワンダ発のファッションブランドです。先日のTokyo Africa Collectionへも出展したようです。代表の根津さんにも何度かお会いしました!

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alizetiafrica.wixsite.com

  • andu amet

www.anduamet.com

エチオピアの羊の皮を使った他にはないブランド。素晴らしい品質で、ANAで機内販売もされたりもしました。代表の鮫島さんの連載シリーズもおすすめです!!

www.anduamet.com

special.nikkeibp.co.jp

 

 

  • MAKI&Mpho

南ア系のMphoさんとMAKIさんがコラボしたブランド。海外に出展することが多く、世界で流通するブランドを目指しているようです。カッコイイ。。

www.makiandmpho.com

prtimes.jp

  • CLOUDY

とてもファッショナブルなブランドで、特にアフリカンテキスタイルを1箇所にとどめたTシャツがおすすめ。また、売上の10%を教育支援、雇用支援のために使用しているのもポイント。NGOとビジネスの新たな共同な形で、これを知った時には心から素敵なアイデアだなあ、と思いました。

f:id:mikimurakami125:20180221031732j:imagef:id:mikimurakami125:20180221031736j:image

cloudy-tokyo.com

npo-doooooooo.org

  • アフリカンスクエアー

チョコレートがとても美味しかったです。紅茶やマンゴー、チョコレート等を扱っているのでチェックしてみてください!

www.african-sq.co.jp

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  • SunBeam

南アフリカの職人さんが1つ1つ作った鮮やかな柄の陶器を販売しています。私も家で使用しています。

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SunBeam.inc -南アフリカから届いた陶器で生活に彩りを-

  • Alazi Dream Project

NGO Alaziの物販サイトより。シエラレオネのテイラーさんたちが作ったポーチやネクタイを扱っています。

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alazi.theshop.jp

 

  • SOLOLA

西アフリカの布がおすすめです。1つ1つ現地の職人さんが手染めで染めていて、繊細な色が特徴で素晴らしい生地でした。布の他にもバッグや置物も扱っています。Made in Africaの布を販売しているのはおそらくここだけ!

 

 

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solola-africa.com

 

  • Chérie COCO

ベナン✖︎浴衣。新作のエプロンがとっても可愛いです。アフリカ布の鮮やかさと日本の浴衣の融合は不思議な感じがします。川口さんの想いも是非読んで見てください!

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afri-quest.com

www.cheriecoco.jp

 

全体的に見てアフリカ布を使用したアパレル系商品が大半を占めていますね。是非是非購入して見てください!

むらかみ


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ジャン=クロード・カテンデ氏特別講演「コンゴの民主化と人権問題」参加レポート

こんばんは。@africa_iiyoです。

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東大で開催された、「コンゴの紛争資源問題からとらえるビジネスと人権」シリーズセミナー

ジャン=クロード・カテンデ氏特別講演「コンゴ民主化と人権問題」に参加してきたので、軽くレポートを書いてみたいと思います。

gsdm.u-tokyo.ac.jp

 

 ・コンゴ略史

・現カビラ政権について

・カセンデ氏の活動

・国家による人権侵害

・最後に

 

コンゴ略史 

1960年 ベルギーから独立、直後に軍の反乱によりコンゴ動乱が開始

1965年 軍のクーダターにより、モブツ・セセ・ココ政権開始

1994-95年 ルワンダジェノサイド後に大量の難民(120万人)とルワンダ反政府軍流入、治安悪化

1996年-1997年 第一次コンゴ紛争

1998年-2003年 第二次コンゴ紛争

2001年ローラン・カビラ大統領が暗殺され、息子のジョゼフ・カビラ政権へ交代

2003年 内戦終結

2016年 大統領選挙未実施

 

豊かな鉱物資源、広い国土面積、ゴリラやオカピなど動植物資源にも恵まれ、本来大変豊かな国。しかし、この国で争いは絶えない。コンゴで特に大きな問題は以下の3つだと思う。

タンタル、コバルト、スズなど豊かな鉱物資源の権益の独占

②内戦終結後も活動する反政府勢力

③政府による人権侵害、権力の私物化、腐敗

特に今回の講演会では③政府による人権侵害、権力の私物化、腐敗が扱われた。

コンゴは200年以上に人権侵害にさらされてきた。ジェノサイド、資源収奪、性暴力など。ASDHOというNGOで活動するカセンデ氏。コンゴの民主主義、政府の人権侵害、民主主義が失敗した理由等に関して講演してくださいました。

 

・現カビラ政権に関して

まず最初に驚くのが大統領カビラの資産。現ジョゼフ・カビラ政権2006年より開始したが、モブツが32年間権力に居座ったのに対し、カビラは17年間だがその資産は250億ドル、実にモブツの3倍だという。コンゴの豊かな資源のみならず、企業利益、警察・司法等の権力も「私物化」されている。その一方で、コンゴ民の難民数は世界で6番目、国内避難民数では世界トップである。

また、2011年にカビラ大統領は再選したが、憲法に基づけば2016年に選挙が開催され、政権は交代するはずだった。選挙不履行に対しデモが行われ、五十人以上が殺害された。コンゴカトリック教会が政権側と仲裁に入り、2017年12月に選挙開催予定だったが、結局開催せず。現政権は「非合法で正統性のない政権」だと怒りをあらわにしていた。

 

 ・カセンデ氏の活動

カセンデ氏はASADHOで弁護士として活動しており、団体は人権の保護と向上を目的にしている。具体例では、弁護士を雇うことのできない貧困層に弁護士を提供、人権に関連する書籍を取り扱う図書館の運営、自身を守る手段を知ってもらう目的で人権に対する国家規範・国際条約の情報の共有、人権侵害のモニタリング等を行なっているという。

 

・国家による人権侵害

カセンデ氏が繰り返し強調するのは「国家による人権侵害」だった。カビラ大統領をはじめとし、政府は権力に居座るために民主化を利用し、反体制派を徹底的に弾圧してきた。

カセンデ氏によれば、若者が選挙が実施されていないことに対し異議を唱えデモを起こした。しかし、平和的なデモに対し警察や治安部隊が実弾で対抗し若者が犠牲になった。彼が紹介した写真はあまりにも痛々しかった。また、彼によると、彼のASADHOの同僚は刑務所内で殺されたという。

他にも、非法少年とされた少年たち100名を警察の将軍が殺害したという。この事件は、数々の人権擁護団体に非難され、一時将軍は職務停止となったが、その後将軍は解任されるどころか昇進してしまった。

 

本来国民をも守るはずの政府が人々を弾圧するために権力を行使する。一般市民は武装組織に怯え、資源の恩恵を受けるのは一部のものや外国企業で、女性は性暴力にさらされ、コンゴ国民の直面している状況は大変深刻である。そして講演をしてくださったカセンデ氏のような人権擁護家は、自身の身にいつ何があってもおかしくないと訴えていた。

 

共通して彼らが訴えるのは「政治的自由」憲法にもその権利は保障され、一般市民が本来当たり前に持っているもの。しかし、コンゴではそれは許されない。しかし、政治的自由は時に自身の命よりも大事だということが、今回のコンゴだけではなく他の国でも見て取れる。日本にいると当たり前のように思える政治的権利。「自由」がいかに重要なものであるかがわかった講演だった。

 

・最後に

独立したコンゴの初代首相パトリス・ルムンバが妻に当てた手紙。(この手紙書いた時には、死を覚悟していたと言われる。)

 

「歴史は何時か審判を下すだろう。しかし、その歴史は、ブラッセルで、パリで、はたワシントンや国連で教えられる歴史ではない。それは植民地主義者とその傀儡から解放された国々に於いて教えられる歴史だ。アフリカは自らの歴史を書くであろう。」

アフリカ映画案内 – ルムンバの叫び | Cinema Africa

皮肉にも、植民地時代の負の遺産は今もなお残る。

 

合わせて以下の記事もお読みください。

www.bloomberg.com

 

むらかみ

 

ージンバブエー徹底的な野党への弾圧、経済活動の弾圧:2008年に5000億%のインフレかつて英雄と呼ばれた前ムガベ大統領が生み出したジンバブエの混乱

2017年、11月21日37年間政権に居座ったロバート・ムガベが辞任した。国軍の反乱等により世界がジンバブエ情勢を注視する中、幸い平和に政権が交代した。次期大統領は副大統領だった与党ZANU-PF、エマーソン・ムナンガグワ氏。

www.bbc.com

 

かつては白人スミス政権より独立を勝ち取った男として賞賛され、英雄と称えられた。しかし、ハイパーインフレを止められずジンバブエ経済は破綻した。(2008年には5000億%のインフレを記録し、100兆ドルまで登場した。)

www.huffingtonpost.jp

 

もう1つ紹介したいニュース。野党「民主変革運動」(MDC)のツアンギライ(65)党首14日亡くなった。ムガベの長年の政敵で何度も暗殺未遂にあった人物である。

www.asahi.com

 

与党ZANU-PFが長年政権に居座る一方で野党MDCは徹底的に弾圧されてきた。ロバート・ゲストという「エコノミスト」の特派員として活躍した記者の本を読みながら、ムガベ時代のジンバブエ政治の闇に迫っていきたい。

https://www.amazon.co.jp/アフリカ-苦悩する大陸-ロバート-ゲスト/dp/4492211772

家にあるルワンダの本を洗い出してみた。(歴史・ジェノサイド・紛争処理など)

こんにちは。@africa_iiyoです。

 

過去の記事はこちら↓

 

africaiiyo.hatenablog.com

 

 

今回はルワンダに関する本の紹介と簡単なレビューをしていきたいと思います。既に読まれた方もいるかもしれませんが、1つでも読んでくれたら嬉しいです。

(どさっ。て音が聞こえてきそう。笑)

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松田素二編「アフリカ社会を学ぶ人のために」世界思想社、2014年

アフリカ社会を学ぶ人のために [ 松田素二 ]

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感想(0件)

(おすすめ度:★☆☆☆☆)

該当箇所:第5部希望を学ぶ 3紛争処理 阿部利洋

「アフリカの紛争処理を学ぶ」は矛盾?/ 現代の紛争と移行期正義/南アフリカのTRC/  ルワンダのガチャチャ/対話とローカル参加を制度化する

 

アフリカ初心者におすすめ。図書館で借りてみましょう。

 

小倉充男編「現代アフリカ社会と国際関係 国際社会学の地平」有信堂、2012年

キーワード:「ハム仮説」/歴史/ルワンダナショナリズム 

(おすすめ度:★★★☆☆)

該当箇所:船田クラーセンさやか 「解放の時代」におけるナショナリズム国民国家の課題ールワンダを事例として

<目次>

はじめにールワンダの現在と虐殺後18年の課題

第1節 アフリカの脱植民地化における解放と主体

1 世界が夢見た解放と思想/2誰による何からの解放か?/3 三つのナショナリズムへの植民地権力と冷戦の影響

第2節 ルワンダにおける解放とナショナリズムの主体

1 エスニシティの形成と領域の画定/2 脱植民地化におけるナショナリズムの勃興/ 3 暴力化するナショナリスト同士の対立 /4植民地権力にもたらされた騒乱後の体制変動/ 5 集団間の衝突

おわりに 「解放の時代」における国民国家体制とアフリカの課題

 「現代アフリカ社会と国際関係 国際社会学の地平」 に対する画像結果

教科書として実際に使用した本です。ルワンダの虐殺に至るまでの過程、植民地時代の統治体制などしっかりかけているのでお勧めです。

 

❸ 太田至、遠藤貢編「アフリカ潜在力2 武力紛争を越える せめぎあう制度と戦略の中で」京都大学学術出版会、2016年

 キーワード:ガチャチャ 紛争処理 移行期正義

 (おすすめ度:★★★★☆)

該当箇所;第3部 移行期正義の諸相ーローカルレベルから国際社会の次元

第9章 <和解をもたらす正義>ガチャチャの実験ールワンダジェノサイドと移行期正義 佐々木和之

 

<目次>

1 ルワンダ虐殺後の移行期正義

2 ガチャチャの歴史的及び政治的文献

(1)ルワンダ紛争の複雑性(2)大虐殺の被害者と加害者(3)内戦終結後の政治状況

3 ガチャチャの概要ー修復的特徴に焦点を当てて

(1) ガチャチャの概要 (2)ガチャチャの修復的特徴

4十分に生かされなかった修復的特徴

(1)消極的な住民参加 (2)疑問視される自白と謝罪の真実性(3)交易労働刑と「再統合と和解」の乖離(4)失望を招いた賠償・補償プログラム

5ガチャガチャは和解をもたらしたのか

(1)ガチャチャの修復作用と分断作用(2)修復的潜在力を発揮できなかったガチャチャ

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佐々木教授によるガチャチャ裁判の評価関して書かれています。研究者としてだけではなく、REACHという団体の設立にも参画されています。

 

❹ 服部正也「ルワンダ中央銀行総裁日記」中公新書、2016年

キーワード ルワンダ経済 金融 銀行

(おすすめ度:★★☆☆☆)

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]【電子書籍】[ 服部正也 ]

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感想(0件)

 

難しいのであまりお勧めしません。金融や経済に詳しい人にとっては面白いかも。

 

❺ ジャン・ハツフェルド「隣人が殺人者に変わる時 加害者編 ルワンダジェノサイドの証言」、かもがわ出版、2014年

 

キーワード 加害者心理 証言 ジェノサイド

(おすすめ度:★★★★★)

https://www.amazon.co.jp/隣人が殺人者に変わる時-加害者編-ジャン・ハッツフェルド/dp/478030685X

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一番読んでほしい本。ルワンダのジェノサイドにおいて、加害者の大半は一般人でした。なぜ彼らが隣人を殺めてしまったのか?その要因がこの本で垣間見れます。

 

❻ ロメオ・ダレール「なぜ世界はルワンダを救えなかったのか PKO司令官の手記」風行社、2012年

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(おすすめ度:★★★★☆)

 

ジェノサイドに最も早く気づき、国際社会に助けを求めた人。しかし、国際社会は動かず、悲劇が起こりました。かれはジェノサイド語に自殺未遂も起こしています。

ルワンダのジェノサイドを深く知らないと、アクターが多すぎて読みにくいですが、おすすめです。私も春休み中に読み直そうと思います。

 

❼ 米川正子「世界最悪の紛争『コンゴ』ー平和以外何でもある国」創成社新書、2010年

キーワード 難民 コンゴ民主共和国 RPF

https://www.amazon.co.jp/世界最悪の紛争「コンゴ」-創成社新書-米川-正子/dp/4794450427

(おすすめ度:★★★★☆)

なぜルワンダの紹介でDRCコンゴに関する本を紹介するのか。そう思った方、ぜひ読んでみてください。ルワンダコンゴ民主共和国ー2つの国は密接に関係しています。

 

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この記事を読んで、ルワンダにぜひ行ってみたいと思った方、一度行ってみてください。ジェノサイドが起こった国なんて信じられないはずです。治安もよく、食も充実し、千の丘に魅力され、カフェやサファリまでもある。観光目的で訪れたならば、ルワンダの魅力に虜になるはず。

 

そして、訪問した際にはぜひKigali Genosaide Memorial等の資料館や虐殺の爪痕が残る場所にも行ってみてください。

Kigali Genocide Memorial – A place for remembrance and learning

 

少しでもジェノサイドを知ってくれる人が多くなって欲しいという願いを込めて。

ルワンダの大虐殺のような事が二度と起きませんように。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

むらかみ


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このブログで発信したいこと。

テスト勉強が終わり、少し落ち着いたのでやるやる言って避けていたブログをはじめることにしました。

 

 

<自己紹介>

村上 未来(みき)。上智大学総合グローバル学部3年、専門はアフリカ政治、開発経済学が中心。国際協力NGOコンフロントワールドのスタッフとして活動中です。

https://www.confrontworld.orgTwitter:@africa_iiyo)

 

*ちなみに一般受験で今の学部に入りました!

 

africaiiyo.hatenablog.com

 

africaiiyo.hatenablog.com

 

 

 

昨年2月にベナンに行って以来、アフリカにどハマりし、先日はアフリカンフェスティバルでボランティアしたり今期の授業はアフリカ関連の授業が半分も占めていたり。。

 

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今期取っている授業

・アフリカ文化理解と医療活動

・アフリカ史

・特講(現代アフリカ)

・演習(アフリカゼミ)

ポルトガル圏アフリカ史

・アフリカ開発論

 

最初の記事は、今まで渡航したベナン共和国ルワンダ共和国の振り返りをしたいと思います。

 

ベナン共和国

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(ベニンとも呼びます。こっちのほうが呼び方的には好きです。)

 

ベナン共和国は、西アフリカの沿岸部に存在する人口1000万人程の国で、隣国はサブサハラアフリカ最大のGDPを誇るナイジェリアです。

大学のスタディプログラムを使用して2週間滞在しました。正直、行く前は「ベナンってどこやねん!!」という感じで、全くどんなくんか知りませんでした。(情報もあまり出てこない)

 

座学でアフリカを勉強するだけではなくて、現地に"ナマ"で触れたく、とりあえず行ってしまえ精神でアフリカデビューしました。

ベナン専用アカウントはこちら:@benin_benanniiyo)

ベナンは民主的国家であり、キリスト教イスラム教・土着のブードゥー教がうまく共存し、平穏です。女性でも夜1人で歩けそうなくらい、治安がいい国でした。

 

しかし、平和で人々も温かくご飯もおいしい一方、、どうしても今でも引っかかるのはスラムで見た貧困と公害問題でした。

 

ベナンは小国で、外国資本による投資も援助も、周辺国に比べるとまだまだです。唯一の公立大学である、アボメカラヴィ大学で聞いた話では、隣国のナイジェリアからの安い農産品にベナン国内で使われた農産品が負けてしまうこともあるそうです。

 

バスの中から街を見ても、スラムが目立ち、学校に行っていない子供も多く存在しました。また、一番衝撃だったのはマーケットの所狭しと店が並び人々が暮らす中で、衛生環境は深刻(下水が整備されていない)、しまいにはアイスを売る商売人に「どけ」といわれるくらい、みんな必死で生活していました。

 

 

また首都コトヌーは、バイクタクシーや乗用車等、交通ラッシュが大変激しいです。しかし、乗用車・バイクに使用される道端で販売されるガソリンは違法で環境に悪く、そのせいもあり排気ガスがものすごいかったです。(ガソリンスタンドもありますが、かなり高いようです。)

また、道路のわきでごみを燃やし、その傍らで畑や牛などの家畜が飼育されている姿は本当に衝撃的でした。(それらが人間の口に入ると思うと衝撃です)ポイ捨てもひどいです。

 

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ルワンダ

昨年9月に1週間滞在。ルワンダも人口は1000万人ほどで、内陸部に存在し、ウガンダケニア等に囲まれる中部アフリカの小さな国です(ただし人口密度はアフリカで一番)。

 

とても涼しく、「千の丘」と呼ばれるようにどこを見ても景色がきれいで、商業施設等も多くあり、首都キガリにおいてはここはアフリカなのか?と思わせるくらい素晴らしい町でした。

1994年のジェノサイドでもたれる悲惨なイメージの一方で、ルワンダは現在政府がICT立国として推し進め、WBのアフリカビジネスランキングではモーリシャスに次ぎアフリカ諸国では第2位となっており、注目度も大変高いです。

市内にもKlabやImpact Hubのように起業を推進するためのスペースは至る所にあり、日本に帰国した後もルワンダで起業する、もしくは既に起業した、という日本人は非常に多くいました。

ルワンダのIT起業家を輩出!コワーキングスペースkLabに行ってきた | Rwanda note

 

本当に美しく、観光をするにも最高なルワンダにおいては、ジェノサイドの爪痕はほとんどなく、こんなにきれいな国で悲惨な事件があったなんて信じられませんでした。

  

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そんな一方でルワンダ1994年ジェノサイドの後にコンゴ民主共和国東部へ流入してきたツチ系の人々、ジェノサイド加害者たちが原因で第1次コンゴ紛争が開始します。

 

ルワンダには"見せかけ”かもしれませんが平穏さが回復しつつあり、その一方でコンゴ民主共和国では”人道の危機"が起きている。

 

 

 

 最後に

 

アフリカは希望と可能性に溢れる素敵な大陸です。でもその中で衣食住が満たされない人もいれば、紛争下で生命の危機に脅かされる人もいる。

 

アフリカが好きだから、ずっと関わっていきます。少しずつ歩んでいく。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

むらかみ


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