コンゴ民主共和国における性暴力-女性に向けられたテロリズム-
こんにちは。@africa_iiyoです。デニ・ムクウェゲ医師(61)の映画「女を修理する男」がDVD化することを記念した上映会を実施するというニュースが入ってきました。今回はコンゴの性暴力に関して少し調べて見ました。
過去の記事はこちら↓
なぜ性暴力を行うのか
記事によると、コンゴのような紛争地における組織的性暴力は「戦争の武器」と呼ばれ、費用がかからないことも性暴力が広まる一因だとされています。彼らが性暴力を実施する目的は以下の3つです。
①鉱山採掘現場の周辺地域で性暴力を振るうことで、住民に恐怖心を植え付けコミュニティを弱体化。
②女性に性暴力を振るうことで不名誉や恥を与え、武装勢力に立ち向かう気力を失わせる。また、農業や商業などもともと従事していた産業を破綻させ、女性たちは鉱山現場ではたららかざるを得なくなる。
③性暴力を受けた女性に子供を産めなくさせ、長期的な人口減少に繋げ、コミュニティを弱体化させる。
(記事より引用)
この記事でいかに性暴力がひどいのか、ひしひしと伝わってきます。同時に、性暴力を受けてもなお、強く逞しく生きようとする女性の話も紹介されています。
豊かな資源が関係する紛争は私たちの生活の元に成り立つ
これらの武装勢力が活動を続けるのも、今後の豊かな資源が存在するからに他なりません。彼らが争っているのは、紛争4鉱物(スズ、タングステン、タンタル、金)であり、この資源を巡り、カビラ政権、多国籍企業、国連、反政府武装勢力等、様々なアクターの利害が絡み合います。
残念ながら、その資源の恩恵を最も享受していると言っていいのが私たち先進国の人間でしょう。まずは紛争と資源と私たちのつながりを始めることから。
是非「女を修理する男」を見て欲しい。
読んでくださりありがとうございました。